NPO法人Leeloo(リールー)設立のお知らせ

のら猫にエサを与えている方の多くが、避妊去勢手術までは手が回らなかったり、
手術費用の負担が難しい、やり方がわからないなどの理由で避妊去勢手術を躊躇
しています。
しかし、生まれてきた子猫たちが、自治体に持ち込まれ殺処分されたり、過酷な
環境で命を落としている現実を目の当たりにすると、放っておくことはできません。
私たちはこれまで個人でのら猫の避妊去勢手術を行ってきましたが、資金にも
労力にも限界があります。
そこで、私たちは、不幸なのら猫を1匹でも減らすために、
NPO法人Leeloo(リールー)を設立しました。
Leelooは、皆さまのご寄付を元に、のら猫の避妊去勢手術をしたい方に
手術費用の助成を行います。また、捕獲・搬送のお手伝いやアドバイスを通じて、
避妊去勢手術のサポートをします。
なお、「待ちねこの会」については、今後も譲渡会(里親会)の名称として
存続し、里親探しに邁進していきます。


ポリシー

倫理について(私たちの、命についての考えと行動)

日本は動物愛護後進国と言われています。
動物の命をモノのように扱うことは、先進国日本に相応しいふるまいではありません。
私たちは、人道的な配慮から、地域社会の中で動物の命を大切にするためにはどうしたら
いいのか考えました。
子どもたちが成長し、大人になった時、今よりも命を大切にできる社会を。
よりよい明日を創るために、責任ある大人として今できる行動を。
私たちは動物の殺処分をゼロにする目標に向かって、継続的にノラ猫の避妊去勢手術をします。
また、同じ目標をもち、手術を行いたいと思っている人のお手伝いをします。
Leelooは、名古屋市内のすべてのノラ猫に避妊去勢手術が行えるような取り組みを目指して
活動します。

コミュニティについて(私たちの社会への貢献)

現代では、所有者不明の動物にまつわる問題(いわゆるノラ猫問題)は、
解決するのが非常に難しい問題となってしまいました。
コミュニティの中には、実に色々な人々が暮らしています。
身勝手な餌やり行為、無責任な飼い主、動物の飼い方がわからず、増えてしまった猫を抱えて
途方にくれている人たち。
これらの人々を『問題のある人々』として孤立させることは、根本的な問題の解決には
つながりません。
『猫なんか、放っておけば、そのうちいなくなる』
という考え方は、自分の所属するコミュニティに対して、責任のある態度といえるでしょうか。
よりよいコミュニティを作り上げていくためには、一人一人が問題に積極的にとりくむことが
必要です。
人間は人間同士で支え合って生きています。人間だけでなく、動物も人間と支え合い、
助け合って生きています。相互に依存しているのですから、動物の問題を解決することは
けっして動物だけの問題にとどまることなく、人間の問題を解決する糸口にもなります。
また、コミュニティの中で、善意を効果的に活かすため、ノラ猫問題に取り組みたい気持ちを持つ
人々のお手伝いをし、社会活動への参加の後押しをします。
Leelooは、猫を通じて、人と人とをつなぎ、コミュニティの活性化を図ります。

将来の大人である子どもたちへ(私たちの未来への挑戦)

私たちは、未来を創る子供たちに、違いを活かし合う社会を作っていってほしいと考えます。
動物と人間が平和に、お互いを守りながら暮らせるまちづくりを通じて、いろいろな人間や
動物の多様性を学び、他の生き物に対し責任を持つ大人に育っていってほしいと願っています。
Leelooは、弱いものを助けること、そのために努力する大人の姿を見せることで、子供たちに
多様性を尊重する社会を教えたいと思っています。

団体概要

*名称 特定非営利活動法人Leeloo          
  *設立 2015年2月          
  *特定非営利活動の種類  ・まちづくりの推進を図る活動
                    ・環境の保全を図る活動
                    ・社会教育の推進を図る活動
  *主な活動地域 愛知県名古屋市天白区


設立までのあゆみ(2009〜2015.2)


 2009 年 3名の有志が集まり、天白区内および周辺の地区において、飼い主不明猫(のら猫)の避妊・去勢手術をおこないながら猫の里親探しを始める。
   
 2011 年 名古屋市天白生涯学習センターにて猫の譲渡会を毎月開催する。
   
 2013 年 会員数5名となり、任意団体「待ちねこの会」を結成する。
   
 2014 年 会員数10名となり、設立総会にて特定非営利活動法人 Leelooとして 活動したい旨を決議する。
   
 2015 年 名古屋市より特定非営利活動法人Leelooの設立の認証を受ける。

○避妊・去勢手術をおこなった猫の数

当会メンバー居住地域や相談を受けた地域において、410頭の避妊・去勢手術を
おこないました。

この数は放っておけば生まれてきた不幸な運命の猫を救ったという数でもあります。
(410頭のうち、当会が165頭の手術費用を負担しました。みなさまのご支援ありが
とうございました。)



○里親さんへ譲渡した猫の数

活動地域において保護した猫のうち、238頭を里親さんに譲渡しました。
家の中で人と暮らせるしあわせ猫が誕生しました。外で暮らす猫を増やさないことは、
人が暮らす環境が良くなり、人も動物も幸せになる道につながります。


○活動地域




              活動をおこなった地域


○譲渡会の開催

2011年より里親さんを探すために譲渡会(里親会)を名古屋市天白区天白生涯
学習センターにて、毎月2回、開催してきました。

里親を希望する方々とのふれあいの場としての役割も果たせました。



名古屋市登録譲渡ボランティアの活動

 2014年度より名古屋市に登録した譲渡ボランティアとして、動物愛護センターより
子猫を引き取り、里親さん探しをおこないました。

2014年度1 5頭

殺処分を減らす試みを重ねている名古屋市の市民ボランティアとして、子猫の引き取り、
里親探しに協力しました。しかしながら、行政、市民の努力にも関わらず、猫の殺処分数
は年間1000頭を超えています。殺処分される命をなくすためのさらなる取り組みが必要
とされています。



自治会、町内会と協力した地域猫活動

 2013年より名古屋市天白区内の市営住宅自治会、町内会と協力して、地域猫活
動に取り組んでいます。

放置されていたのら猫問題について、抜本的な解決策をともに考え、話し合い、力を
合わせてすすめ、確実な成果をだすことができました。また、動物の問題をきっかけ
に地域の人同士のつながりが高まりました。動物を見守る活動が、一人くらしや高齢
者世帯を見守っていく自治体の取り組みに参画できるのではないかという動きにつな
がっています。




多くの方々と力を合わせた猫の避妊・去勢手術や保護、救護などの活動は、
人と動物のよい関係づくりに役立つことができました。
みなさまの温かいご支援やご協力に心より感謝を申し上げます。

特定非営利活動法人Leeloo(リールー)は、これまでにおこなってきた活動を
基盤とし、さらに経験を積み上げ、次につながる活動にまい進していくつもりで
あります。


活動報告書

協力ボランティア

ホームページ作成 KAWASAKI.A
         ホームページ更新 tboy
         リーフレット作成 KAWASAKI.A
         ノベルティ商品作成 YUTAKA
         写真提供 安藤
         Web整備 びれいこう
         文章指導 平野 T